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Luxury Selection vol.68 現代のマイセン

1710年1月23日に、ザクセン選帝侯かつポーランド王であったアウグスト2世(通称アウグスト強王)が、勅書でヨーロッパ初の磁器製作所の設立を宣言してから300年余り、さまざまな時代や人材を経て、マイセンはヨーロッパで最高の磁器を作るメーカーとして発展してきました。幸運なことに、第二次世界大戦おいてもマイセン磁器製作所の建物はほとんど被災しませんでした。この時期は、ドイツが東西に分裂した冷戦時代であり、マイセン磁器製作所は東側の社会主義体制下に組み込まれて再出発しました。しかし、高度な作業を必要とする作品の生産が再開されたのは、1960年代に入ってからのことでした。
1960年、造形家ルートヴィッヒ・ツェプナーとペーター・シュトラング、そして絵付け装飾デザイナーのハインツ・ヴェルナーの3人が新たな創造を目指してグループを作り、これに同じく絵付けデザイナーのルディ・シュトレおよびフォルクマール・ブレッチュナイダーが加わり「芸術の発展を目指すグループ」の活動が始まりました。


1990年に東西ドイツが統一され、国立マイセン製作所は自由主義体制の下で活動していくことになりました。1992年には、アルブレヒト城で開かれた展覧会で、絵付けデザイナーのグールドン・カウベ、造形家、絵付けデザイナーのザビーネ・ワックス、ジルヴィア・クリューデ、造形家のヨルク・ダニエルチュクらなどの次代を担う新世代のアーティストが紹介されました。マイセンでは、18世紀以来の伝統を守りつつ、新しい磁器の可能性をもとめて挑戦が続けられています。

ケンドラーが創り出したノイアー・アウスシュニット(ブルー・オニオンなどのシェイプ)に対して、現代マイセンを代表するシェイプ「グローサー・アウスシュニット」は、1973年にルートヴィッヒ・ツェプナによってデザインされ、20種類を超える絵柄のシリーズが誕生しました。睡蓮をイメージして作られたと言われ、花弁や葉、おしべを思わせる飾りなどに特徴があります。「アラビアン・ナイト」のシリーズは、ヴェルナーがシュトレと協力して『千一夜物語』のエピソードをモチーフに図柄をデザインしたものです。

アラビアンナイトはヴェルナーによりデザインされ、現代マイセンの「古典」となった作品です。絵柄だけでなく、舞台の幕のようなカーテンもひとつひとつ異なり、見飽きることがありません。
シェイクスピアの作品「真夏の夜の夢」をモチーフにした、小動物や蝶々などの昆虫が金やプラチナ使いで描かれたメルヘン調のシリーズです。夏至の夜の妖精の森で繰り広げられる、恋仲の男女と妖精の王オベロン、王女タイターニアなどの人間模様が表現されています。全体に青色の薔薇の花が満ちており、幻想的で楽しい雰囲気が溢れ出しています。

マイセンを代表する5人組のひとりペーター・シュトラングは、1936年ドイツの東の端の街・ドレスデンに生まれ、14歳でマイセンの養成学校に入学しました。その後、ドレスデンの造形大学で彫刻を専攻したのち、マイセンに戻って以来、数多くの人形、彫像を手がけました。
イソップ物語、グリム童話、シェイクスピアなどさまざまな文学作品からテーマを求め、魅力的な人形を作りだしました。サーカスも彼の得意分野のうちの一つで、さまざまなクラウン(道化)のシリーズも人気があります。

ピエロの衣裳を着た演奏者達は、思い思いの表情で愉快な音楽を演奏し続けています。ピアノ(犬がついてます)を含む全部で15パーツからなるオーケストラ集団の一人です。
ペーター・シュトラングはグリム童話をモチーフにした人形を多数制作しました。こちらは日本語では「おぜんやご飯のしたくと金貨を生む騾馬と棍棒袋から出ろ」と訳される話のワンシーンです。
手足を器用に使うジャグラーは、見ているだけで人形のストーリーが広がってきます。それぞれのお皿にマイセンの柄が描かれています。手には散らし小花、肩にはドラゴンのプレート、後ろ手にもっているのはブルーオニオン、そして足で器用に支えているのはワインリーブです。

マイセンが培ってきた伝統と、若いアーティストの瑞々しい感性を融合し生み出された、新時代のマイセンを代表する美しいシリーズ「波の戯れ」。21世紀のマイセンの未来を背負うスタッフの一人、ザビーネ・ワックスを中心としたチームによって3年の月日をかけて開発されました。
名前の通り、波のような縁のラインが特徴的です。マイセンの伝統である「レリーフ」もまた、このシリーズに生かされており、水面にさざ波がたつように浮かびあがる白磁の浮彫細工はザビーネと同じく若きマイセンのアーティスト、ヨルク・ダニエルチュクによるものです。

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